トマト(tomato、赤道直径72mm)の撮像 またまた リウマチ用MRI
Update : 2008.06.09 (22:47:45)
Posted : 2008.06.09 (22:47:45)
3D-GE;TR/TE/FA=40/5ms/55°, 16min, 256x128x96 zipped to 256x256x192 of (400um) cubed.
トマトのMRIは知る人ぞ知る、難しい撮像です。つまり、トマトの果肉のT1,T2が長く、臨床用MRIのつもりで、軽くTR=1000msや2000msなどを設定して撮像しようとすると、全く思い通りのコントラストがつかない。T2コントラストを得たいなら、TR=3秒~5秒は当たり前。さらに、高磁場でのトマトの画像取得の経験がある人では、T2減衰による果肉部分の信号低下の印象が強く、低磁場での画像コントラストをお見せしてもなかなか納得いただけない。本日は、まずは高速な高分解能撮像ということで、トライしてみました。TRが短いのにも関わらず、ゼリー状部分が高インテンシティになっているところが面白いです。このトマト、実は遊びが施してありまして、トマトの端に”一粒のゴマ”が押し込んであります。興味のある方は読影してみてください。それにしてもこのトマトの断層画像は奇妙な模様ですね。今晩も半田(Ph.D.学振特別研究員)さんありがとうございました。以上。