Jackson lab への道2
Update : 2008.07.02 (10:14:37)
Posted : 2008.07.02 (10:14:37)
Jackson研究所(BarHarbor)に来ています。”Frontiers in Microscopy: Whole Animal Imaging”という4日間の集中セミナーですが、受講者は36人、講師が18人、これに加えて我々など企業の人間がいくらか混じっているようです。午前中にレクチャーを聴いていたのですが、GFPで光る仔猫の画像が出てきたときには少し焦りました。ネズミなどでは慣れていましたが、やはり人間の実生活に近いものが光ると驚きます。子ブタも光ってました。本日はMRI関連の講義が多く、しかし話は結構に難しい話で、やればやるほど生物学者の腰が引けるのを感じます。小型の簡便なスキャナーの普及は本当にやり遂げなくてはならないようです。講師として、アランジョンソン博士、マークヘンケルマン博士、ダグモリス博士らMRIのプロが参加しているので、明日のMRIデモではなんとか存在感をアッピールできればともくろんでいます。
さて、アルバカーキ市から木曜午後に発送したシステム一式ですが、昨日中(月曜)に届かず、なんと本日(午前6時)にBostonから発送されるという遅延に巻き込まれました。ある程度、予期はしていましたが、仕方ありません。そのおかげで午前中の講義はよく聴けました。2時30分pmから箱の開梱、移動を開始し、磁石温度は25℃。4時に配線完了で磁石は26℃。FIDを出してから1分後にオンレゾ、10分後にはプロジェクションで画像を取得して勾配コイルの動作を確認、4時30分でもまだ20kHzほど周波数が高いので、これ以上の調整は、明朝に持ち越すことに合意。このMRI装置は、2000マイル超の陸路を走り多少の手傷は負っていますが、開梱後2時間以内でよく動くものだと感心します。
明日はあさから小さいマウスのイメージングを練習し、午後は参加者へのデモ、夕方から装置の撤収とパッキング。という忙しいスケジュールになっています。