一般の高校生のための0.2T-MRIを用いた食品撮像実験;オープンラボ
Update : 2011.07.22 (09:06:18)
Posted : 2009.07.23 (22:30:53)
筑波大学巨瀬研究室で一般の高校生向けのオープンラボが行われたということで様子を伺いました。”一日体験教室”と称して関東を中心に国内の学生が大学に集まってきており、実験室にも数時間ですが滞在時間を割り振られているようです。MRラボに集まった高校生は7人。用いた装置は、0.2Tesla16cmギャップのMRIで、最近にテレビ出演(日本テレビ)をしたものと同型です。撮像ソフトウェアは、MRTe社製のSampler6。撮像サンプルは、デコポン、おにぎり、アボカド、梨、キウィ、桃、およびグレープフルーツです。大学院生が高校生に対して一人に約8分程度の操作チュートリアルを行い、高校生自ら2D断層MR撮像を行えました。実際には撮像シークエンスは1種類しか用いておりませんが、送信ゲインを調整して90度、180度パルス強度を合わせ、受信ゲインを調整する作業を習得したようです。高校生も使えるMRI!というのはどうでしょう?デジタル世代が電気製品に物怖じしないことは確かなようです。
・撮像パラメータ
デコポン:TR/TE=300ms/10ms, NEX=3、その他:TR/TE=1000ms/10ms, NEX=1
・撮像時間:
デコポン:2分4秒、 その他:2分18秒
この0.2Tesla-MRIはなかなか切れ味があります。画像はクリックで拡大します。*画像は掲載許可を得ております。