記事作成　2014-04-30　08:44:13

　 乾いた食品のMRIは一般的に難しいといわれている。MRIは主に運動性の高い水・油や弱い束縛のものを対象としている。食品の表面に吸着したり、小さな塊になっている水・油は特にT2およびT2*減衰が激しく、特に高磁場MRI(>3T)ではSPI/SPRITEなどの特別なパルスシークエンスを用いないと信号を充分に捉えることはできない。いっぽうで、茹でめんに関しては、食品総合研究所吉田・堀金らのグループによる、T2値と水分含量を対応させた高磁場での先行研究がある。それでは乾燥パスタ・乾麺はMRIの対象にならないのであろうか？担当者らは1T[テスラ]食品用MRIを用いて、一般的に流通している乾燥パスタ・乾麺のMRIを得たのでここに報告する。

装置は自社製1T-MRI(永久磁石は旧住友特殊金属製)を用いた。計測ソフトウェアにはS7, iPlusの最新版を用いた。被写体は、スーパーマーケットで購入した乾燥パスタ、およびソバ(乾麺)である。撮像シークエンスは、3D-GRE(TR=　250ms)であり、画像取得時間は17分/3Dであった。

[右クリックで3D断層のムービーが見られます]　002918-750N-015854

　これらの結果より、市場に流通してる乾燥パスタ、乾麺のイメージングは食品用MRIで可能であると言えた。なお、RFコイルの内径を小さいもので最適化したり、パスタ・麺類の軸方向の空間分解能を下げることによって、計測時間を短縮したり、面内の空間分解能を上げることができる。

 以上。担当者より。

記事更新　2014-04-02　09:53:56

　コンパクトMRI（WindowsXP®版、アナログRF方式）をお使いの皆様、Microsoft社®によるWindowsXP®のサポート終了はご存知の事と思います。この際に、PCをハードウェアを更新(Core-i5, i7)して高速化し、Windows7版に乗り換えをご検討いかがでしょうか。コンパクトMRI用のPCは通常のパソコンよりは充分に耐久性のあるものを使用しておりますが5年を経過しますと、一般的なパソコンと同様の諸問題(HDD、ファンなどの劣化)が発生します。Windows7への移行をご希望の方は弊社までemailでご連絡ください。お使いのハードウェアパーツを部分的に移設することによって、コストを最小限に抑えます。ご承知の通り、Windows8はまだMRI計測器に適用するには複雑な部分があり、現時点ではWindows7への移行が適当と考えております。担当者。