開発情報; MR画像上にハムノイズを混入させないTR同期撮像
Update : 2010.12.12 (01:25:20)
Posted : 2010.12.11 (00:40:29)
記事作成 2010-12-11 00:22:44
MRI装置が小型化して大方どこにでも移動・設置できるようになると、しばしば劣悪なハムノイズ環境に遭遇することがあり、MR画像の悲惨な劣化(位相エンコード方向のghosting)が発生することがある。この問題を解決するために、電源周波数(50/60Hz)に同期して撮像が行える機能を開発した。用いた装置は、0.3Tesla磁気回路、MRTeコンソール、電源ハム同期回路、50/60Hz交流電源(OMRON社RE100FW)、ハムノイズ発生用コイル(直径1.5mφ, 1巻)であり、撮像サンプルはエタノール(20ml)、そして撮像シークエンスは2D-SEであった。実験場所の商用ライン周波数は50Hzであった。実験の結果が示すように50/60Hzのハムノイズを除去する撮像法を開発することができた。