研究情報; 超高性能0.2T-NdFeB磁石を用いたマウス用MRIの撮像トライアル
Update : 2011.04.15 (00:25:28)
Posted : 2011.04.14 (23:51:22)
記事作成日 2011-04-14 23:41:15
弊社はこれまでに低磁場ネズミ用MRIとして静磁場強度が0.3Tの磁気回路による撮像を行ってきました。いっぽうで、磁場強度の数字に対するマウスMRIへの先入観はなかなか拭い切れません。そこでこの度は、2009ものづくり試作開発等支援事業によって開発された”超高性能”の0.2T永久磁石磁気回路を用いて、生マウス(気化麻酔下)の撮像に挑戦しました。撮像結果をFig.1に示します。NMRロックはかけていません。5つの撮像は連続して行っています。閾値処理によりすべてのwindowレベルは規格化されています。実験結果より、信号積算の効果が明瞭であり、FAに対応した素直なコントラスト変化が得られたことが分かります。マウスの頭部から尾までのFOVの広さとRF感度の均一性はご覧の通りです。素晴らしい磁石をつくる日本の技術スタッフとその歴史、0.2Tといういわば低磁場で生マウスの短時間撮像ができるという事実に感謝!