研究情報; レトルトカレーのMRI(アルミラミネート/レトルトパウチ)
Update : 2015.12.31 (12:02:31)
Posted : 2015.12.31 (12:02:31)
記事作成 2015-12-31 11:38:39 AM
一年の締めククリに、レトルトカレーのMRIを撮像いたしました。以前から、一定の条件下(地球磁場NMR等)でアルミで保護された食品のNMR信号が取得できることは知られていましたが、MRI撮像まで持ち込むのは実験の条件を最適化するのがなかなか大変で、少なくとも国内での報告例は聞いたことがありません。
実験結果は、上図の左側がアルミラミネートパック、右側が比較用のプラスチックパックです。左側の画像の見方として、(1)縞模様のアーチファクトが四隅にある、(2)内容物が一応ゴロゴロっと確認できる、(3)真空で内容物がほとんどない薄くなった位置からのカレーの信号が微妙に見える、が面白い点です。右側の画像は、プラスチックパックですので一般的と言いますか想像の範囲内を超えていません。両方を比較していただくといろいろと理解が深まります。担当者より。