記事作成2016-06-16,　更新2016-06-16

　農作物のMRI撮像を行いました。使用した装置は、9.4T/54mm、DTRX6、自社製Gコイル、およびDSQ/iPlusです。試料は稲穂と麦穂で、水に浸して24時間後に引き上げて、表面が濡れた状態での撮像です。被検体の御提供と試料アドバイスは九州大学作物学研究室です；ありがとうございました。面白いのは、コメやムギの一粒だけを見るのではなく、作物全体を可視化している点です。左側の稲は、水分供給によって各粒が発根しているのがMIP画像からよくわかります。右側の麦は、粒同士の位置関係や胚の様子がよくわかります。このMIPは残念ながらかなり見づらいのでスラブとして制限しています。担当者。